これは3Dプリンターに並ぶ革命だと思っています ※個人の感想です
昨年末にカシオからスタンプメーカー pomrie(ポムリエ)というものが出ました。これはスタンプメーカーの名の通り、浸透印のスタンプを家で作ることのできる製品です。
カシオはPCやスマートフォンとつながる電子文具に本腰を入れたようで、私もメモプリンターであるmemopriを2台買って活用しています。pomrieはヨドバシ新宿西口本店で見かけて即購入しました。
東京でセキュリティの仕事をしている小江戸民のブログ
昨年末にカシオからスタンプメーカー pomrie(ポムリエ)というものが出ました。これはスタンプメーカーの名の通り、浸透印のスタンプを家で作ることのできる製品です。
カシオはPCやスマートフォンとつながる電子文具に本腰を入れたようで、私もメモプリンターであるmemopriを2台買って活用しています。pomrieはヨドバシ新宿西口本店で見かけて即購入しました。
スタンプ作成全体の流れは、版データを作ってシートに製版し、組み立ててインクを乗せるという、プリントゴッコと同じような方法をとります。プリントゴッコにも感熱紙に印刷できるワープロ専用機向けのスクリーンがありましたが、現在のPCの表現力でより自由度の高いスタンプが作れるようになりました。手芸はもちろん、同人サークルやドール系ディーラーの方、お子様のいるご家庭など、ハンドメイドをする方でオリジナリティを求める方におすすめです。
pomrieの使い方をアプリアイコンのスタンプを作る流れでご紹介します(雁川アプリやOver Kneesoでもよかったのですが、今回はOSHWのロゴをアプリアイコンとしています)。版面の大きさは一番小さい正方形の15x15mmで作りますが、アプリ名や自己紹介などの情報を入れるには大きいサイズで作るのがいいでしょう。
スタンプにするデータを作ります。グラデーションの少ないフラットデザインの流行で、アプリのアイコンはスタンプにもしやすくなりましたね。ポイントはこの段階で画像編集ソフトを使い、白黒の2値化をしてしまう事です。pomrieの出力解像度は200dpiなので大雑把でも問題ありません。15mmなら118ピクセルしかありませんが、仕上がりはインクのにじみで画面で見るよりきれいになります。
付属ソフトのSTC-PC10を開き、「画像からつくる」を選択します。このソフトにはモチーフや枠などのいろいろ使えそうな素材もあるので、それらだけでもオリジナリティの高いスタンプが作れますよ。
取り込んだ後にサイズと位置の調整をします。ホイールを回して大きさを調整しつつ、枠内に収まるように移動します。15mmサイズの場合、実際のシートの大きさは17mm四方くらいありますので枠いっぱいに置いても大丈夫です。
切り抜きでスタンプにしたいモチーフ以外の余分な部分をここで取り除きますが、データをきちんと作ってああれば必要ないでしょう。
手直しも必要ないはずです。この辺はどんどん次へを押してOKです。
画像変換のスタイルも事前に好みのデザインで2値化をしてあればスタンダードのままで良いと思います。少しグレースケールを残している場合はここで調整します。
グレースケールの場合を除いて、コントラスト調整も必要ないでしょう。
最後に仕上がりの確認です。位置調整以外に何もしていなければこのままでOKです。
下の「インクイメージ」ボタンでpomrieのオプションのインク色にできるので、出来上がりのイメージを見ることができます。細いところは出ないので必ず確認しましょう。1ピクセル幅はできないと考えた方がよさそうです(今回失敗しました)。
あとは製版するだけです。
pomrieをつないで電源を入れます。
製版ボタンを押します。
本体のLEDが緑になったら、あとは後ろからシートホルダーを差し込むだけです。
pomrie本体の出番はここだけ。
出てきたシートをミシン目に沿って折り、めくるように中身を取り出します。
できました。
これをスタンプの先端に貼ります。見た目はもうこれでスタンプですね。
インクを乗せます。柄が覆われるように多めに乗せるのがコツです。1回の充てんで50回くらい押せますが、なくなれば後で補給できます。大きいスタンプの場合は、プリントゴッコと同じようにモチーフごとに異なる色を乗せることもできますね。
5分から10分くらい待つと、インクが吸われています。
まわりのインクをティッシュペーパーで大まかに取り除いてから、10回くらい試し押しをして余分なインクをなくしていきます。
付属のシールに1回押して貼っておけば、どの柄のスタンプかわかるようにできます。
"source" のeの字の横棒がつぶれてしまいました。仕上がりの確認の段階で少し細くなっていたので、やはり細かい部分のチェックは重要です。
スタンプ部分の先端と持ち手は分離できます。オプションとして1個のスタンプが作れる「スタンプキット」と、スタンプ部分のみが2個入った「シートホルダーセット」があるので、使う際にはスタンプ部分のみを交換するのが良いでしょう。
作成したスタンプデータは保管されているので、色違いなどで同じスタンプを作る時に役立ちます。
ちなみにmemopri同様にスマートフォンアプリもありますよ!Wi-Fi対応のSTC-W10で使えます。
名刺やサイトカードも良いですが、それとはちょっと変わった方法としてスタンプを押してアプリの紹介をするのもアリだと思います。仕上がりを見る限り、QRコードは難しいと思いますがアイコンとアプリ名くらいなら十分に入りますよ。
30分あれば家でスタンプが作れるのは、3Dプリンタ同様の革命だと思います。特別な設備を必要としないで物を作れるのは、ものづくりの未来を明るくするでしょう。
pomrie本体はUSB接続のみのモデルもあります。Amazonだと発売時よりかなり安くなっていますね。
最初の写真のセットはこちら。オプションをばらばらに買うよりお得で、これだけですぐにスタンプが作れます。
ふと思い立ってすぐに作れるのがこういう製品の良いところですね。という事でiOSのアレをスタンプにしてみました。
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