Components of the Anonabox : the Tor hardware router. Torで通信できるルータ「Anonabox」の構成要素

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昨年10月にKickstarterでスタートした、Torでの通信が可能になるルータ「Anonabox」は開始直後に目標額を大幅に上回った事でも注目されましたが、事前に生産された製品を使用している等の理由からKickstarterよりキャンペーンが停止されました。

その後にIndiegogoで再開し、最終的に目標額の409%に達したようです。

20150429_4.png
Kickstarterのページ「anonabox : a Tor hardware router (Suspended)」より

この製品の写真を見て、秋葉原で見た記憶があるのでちょっと調べたら販売されている事を確認しました。もしかして、これを使えばAnonaboxと同じ物を自作できるのでは?

見かけたのはドスパラ パーツ館3階にある上海問屋のDN-11042です。外観が非常に似ている、というかそのものではないかと思いました。

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価格: 2,499円
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感想:20件

製品自体はNexx社製のWT3020Aのようですね。 Kickstarterのページの画像にもあるように、ワイヤレスルータ向けのGNU/LinuxなファームウェアであるOpenWrtが利用できます。

また、OpenWrtのパッケージ一覧にTorがある事を確認しました。

20150429_2.png

これらの情報を見る限り、Anonaboxと同等のものはパッケージと設定を整えるだけで比較的容易に作成できることがわかりました。Kickstarterで出資者を募集していた時はAnonaboxが手に入る最小の出資金が51ドル、現在入手できるanonabox.comでの販売額は99ドルですが、上海問屋のDN-11042は税込2,499円なので、この価格差がノウハウ代と捉えられるかは評価が分かれそうです。

そういえば、これを前に書いた公衆Wi-Fiサービスへの攻撃構成と組み合わせると、もはや何がなんだかわからなくなりますね。なんだこれ。

20150429_3.png

そういえば、むかしFonルータにDD-WRTを入れてWi-Fiコンバーターとして使用していましたが、OpenWrtは他にも基本的なツール類は用意されているので(Aircrack-ngも!)、これとちょっとした対応ルータがあればいろいろ遊べそうです。

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