RX100 IIを離れたところからシャッターを切ってみたい!
RX100 IIは遠隔でシャッターが切れたり、動画の撮影ができます。無線はスマートフォンからPlaymemories Mobileアプリで、有線はマルチ端子(詳細は続きから)から純正のリモートコマンダーで。今回やりたいのは、αの純正赤外線リモコンからの撮影です。
2013年の製品から、ソニーはスチルカメラ(α、NEX、サイバーショット)とビデオカメラ(ハンディカム)のアクセサリーの接続方法を統一しており、例えばサイバーショットRX100 IIのマルチインターフェースシューにハンディカムアクセサリであるステレオマイクロホンを装着して使用できます。
また、シューだけでなく外部から制御を行う端子もマルチ端子として統一されました。
RX100 IIはマルチ端子も搭載していて、有線リモコンのRM-VPR1で操作ができます。Amazonでも買えますが、ちょっと高いですね。花火などの気合の入った撮影が必要な方におすすめです。それ以外の方はスマートフォンから遠隔でシャッターを切りましょう。:SONY リモートコマンダー RM-VPR1
マルチ端子の解析
マルチ端子にはUSB以外の信号ピンが出ている。
一見、マルチ端子はUSB microBの形状をしていますが、RM-VPR1のケーブル端子をよく見ると普通のものより長い...。コネクタの中を覗き込むと、USBの5ピンの手前に10ピンの端子が見えました。制御信号が通っているのはこれかな?
マルチ端子>A/Vリモート端子>さらにLANC端子
以前のビデオカメラに付いていた「A/Vリモート端子」に対応したアクセサリーを、現在のマルチ端子搭載カメラで使用できるように変換するケーブルVMC-AVM1も販売されています。SONY アダプターケーブル VMC-AVM1
A/Vリモート端子も10ピンなので、信号はそのままで形状だけ変換しているようですね。さらに、A/Vリモート端子のピンには、ソニーとキヤノンなどのカメラ制御をする「LANC」と呼ばれる信号が入っています。LANC対応製品は様々なメーカーから出ており、マイコンで自作している方もいらっしゃいます。
ここまでくれば、マルチ端子へLANCの信号を送れればマルチ端子搭載カメラの制御ができる見通しが立ちました。(もしUSBの5ピンを共用して独自信号だったら、多彩な制御をするためのプロトコル解析から入らなければいけませんでした...)
ここまでの情報を得るのに、以下のWebページが参考になりました。メモメモ。
全体図
行いたいことはソニー純正のリモートコマンダーによるRX100 IIでの制御です。概念は以下の流れでよいはずです。
マルチ端子-LANC-マイコン-赤外線受光部
マイコンでリモコン信号とLANCでのカメラ制御を行います。A/Vリモート端子からは電源に使える5V?も出ているようなので、ちょっとしたマイコンなども組み込めそうです。先の写真の通り、マルチ端子のコネクタは特殊で手に入らないのが難点ですね。
もしかして既製品でいいのでは?
無線リモートコマンダーであるRMT-DSLR2はαで使用していて、当初これを使ってRX100 IIを操作できれば一石二鳥ではないかと考えていました。ただ、ここまで仕組みがわかると、LANC対応のアクセサリーとの組み合わせで目的のものはできるのではないか?と思いはじめました。ここまでまとめた情報はアイデアとして取っておきましょう。何か作ったらご連絡ください(投
方向転換:有線リモコンRM-VPR1を改造する
有線リモコンはそれはそれで有用なので持っておきたいアクセサリーです。それならば、RM-VPR1を改造して赤外線からのコントロールにも対応できればより便利になるのではないでしょうか。
既に行っている方がいました!
同じような目的のために、RM-VPR1の分解や改造を行っている方がいらっしゃいました。分解写真やピンの情報があります。
残りの作業
こうなれば自作部分にLANCの制御は不要で、RMT-DSLR2の赤外線信号を処理できればよさそうです。簡単にコマンド解析をして、それに反応するようにマイコンに制御します。出力はArduinoの流儀の1つである"Keyboard Hacks"で何とかなるはずです。
おまけ:有線リモコンRM-VPR1をいろいろ使ってみる
スマートフォンにつながるカメラであるQX10をはじめアクションカムAS30VとミュージックビデオレコーダーMV1もマルチ端子を搭載しています。もしかしたらRM-VPR1を使って制御できるのでは?と思い、やってみました。
結果。MV1は電源と録画・録音の制御ができ、ほかは反応なし
でした。
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